無添加石けんを選ぶときには製造方法にも注目
- フルリエール
- 5月1日
- 読了時間: 2分
石けんは配合成分だけではなく、製造方法によっても使用感が変わります。石けんの製造方法はおおまかに中和法とけん化法に分けられますが、無添加石けんの場合は古くからあるけん化法が一般的です。けん化法でつくった石けんは製造工程における反応で成分にグリセリンを含むので、ややしっとりとした使用感になります。
けん化法は、さらにコールドプロセスと焚き込み法(ホットプロセス)に分けられます。コールドプロセスは加熱せず自然な反応熱のみでじっくり丁寧に製造する方法で、熱による天然成分や美容成分の破壊などを防げるのが特徴です。
また、成型方法によっても使用感に違いが出ます。石けんの成型方法は主に枠練りと機械練りの2つで、それぞれ特徴があります。

枠練りと機械練の違いとは?
枠練り
<特徴>
液状の石けん素地を枠に流し込み、時間をかけて冷やし固める
美容成分は石けん素地が液状のときに混ぜ込む
<メリット>
・成分由来のグリセリンが残りやすいため、保湿力が高め
・泡持ちが良い
・さまざまな成分を配合でき、こだわりの個性豊かな石けんをつくることが可能
<デメリット>
・洗浄力が弱め(肌に負担の少ないマイルドな洗浄力でメリットでもある)
・機械練りに比べると泡立ちはやや劣る
・機械練りよりも水分が多く溶けやすい傾向
・製造に時間がかかり大量生産できない
・価格が高め
機械練り
<特徴>
石けん素地をチップ・ペレット状にして乾燥させ、機械で練り上げてから急速冷却・急速乾燥し、棒状に仕上げたものを裁断する
美容成分はチップ状の石けん素地が乾燥してから練り込む
<メリット>
・枠練りよりも洗浄力が高め
・短時間で大量生産できるので価格が安め
・比較的泡立ちが良い
<デメリット>
・グリセリンなどの保湿成分が少ない(その分石けん素地の割合が高く、洗浄力が高く肌が乾燥しやすい)
・配合できる成分に限りがあり、個性的な石けんはつくりにくい
当社は鹸化法(コールドプロセス製法)で枠練り石けんを製造しています。
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